
散らかった部屋、止まらない支払い、そして自分が何者かもわからない——。不安の中で立ち尽くしていた20代の私。そう、あの頃の私は、今よりずっと迷い多き人間だった。けれど、どうしようもない自分を変えたくて、がむしゃらに自己改革に打ち込んだあの日々こそ、今となってはかけがえのない宝物。あの時間があったからこそ、今の自信と穏やかな幸福を手に入れられたのだと思う。
とはいえ、その道のりは決して短くはなかった。だからこそ今、あの頃の私に届けたい——。「これを最初に観ていたら、もう少しラクに生きられたかもしれない」そんな想いを込めて選んだ、珠玉のNetflix作品を2本ご紹介。もちろん、どちらも日本語音声・字幕つき♡
1. KONMARI 〜人生がときめく片づけの魔法〜
まずはやはり、この方を外すわけにはいかない。世界を“ときめき”で包み込んだ片づけの女王、こんまりさん。
私が彼女を初めて知ったのは10年前。(詳しくは後述するけれど)「お金を貯められる人は、例外なく整った部屋に住んでいる」という、当時の私にとっては衝撃の事実を知った、まさしくそのときだ。収納術や断捨離の指南書は数あれど、“モノとの関係”を哲学的かつチャーミングに教えてくれる存在は、こんまりさんが初めてだった。
そして数年後、書籍の世界から飛び出し、美しい映像とご本人の笑顔とともに“ときめきメソッド”がNetflixで蘇る。アメリカを舞台に、悩める人々の暮らしを訪ねるこんまりさん。モノを手に入れ、そして手放す。そのプロセスがもたらす感情のうねりを、丁寧にすくい上げていく。すべてが整った瞬間の、あの胸のすくような爽快感——。それは、モノと真摯に向き合った人だけが味わえる特権だろう。
余談だが、通訳の飯田まりえさんの手腕にもぜひ注目を。こんまりさんの日本語が持つ“感覚”を、英語という異なる言語へ鮮やかに架橋する姿はまさに芸術。1周目はこんまりさんのメソッドを、2周目は飯田さんの通訳の妙を堪能する——。そんな贅沢な楽しみ方ができるのもこのシリーズの魅力。
続編では、ビジネスを営む人々のもとを訪ねるこんまりさんの姿も。規模もテーマもスケールアップした世界で、“ときめき”の哲学はさらに深まっていく。
2. ハウ・トゥー・ゲット・リッチ
次にご紹介するのは、マネーにまつわる常識を軽やかにアップデートしてくれる一作。作家で起業家のラミット・セティが、家計やお金の悩みに寄り添いながら、人々の生き方を照らしていく。彼のウィットに富んだ語り口と明るいエネルギーが、「お金の話」というタブーに近いテーマを驚くほど自然にほぐしていくのが見どころ。
登場する人々の物語は、どれも現実的でシビア。完璧に見えるカップルの裏に潜む投資トラブルや、借金を隠したまま結婚を控える男性。あるいは突然大金を手にした若者が、それを使いこなせずに失ってしまう——。そのどれもが、痛みを伴いながらも、確かに“生きること”のリアルを映している。
私自身がこの作品を観たのは、ようやく自分のお金の流れを掌握できるようになった頃。思えば、貯金を始めたばかりの当時は、世の中に溢れる情報があまりにも上級者向けで途方に暮れた。このシリーズのように、リアルな人々の声を聞けていたら——「私にもできるかもしれない」と思うまでに、もう少し時間はかからなかったかもしれない。
だからこそ今、貯金や節約を始めたい人にこそ観てほしい。お金を整えることは、自分を大切にすること。ラミー先生がその真理を、楽しく、優しく教えてくれる。
おわりに
落ち込んだ日も、家事のBGMがわりにも。以上が私が今も繰り返し観ている、大好きでハッピーな2作品!
そして余談をもうひとつ——Netflixは「Language Reactor」というプラグインを使えば、語学学習にも最適というコスパの良さ!
日々を整え、心を満たす小さなインスピレーションを、ぜひこの2作から受け取ってみて。
頑張るあなたの毎日が、もっと軽やかに、もっとハッピーになりますように♡