【2025年9月】最新ヘアスタイル事情 ~4度目のヘアドネーションを終えて~

初めてのヘアドネーションは、20代前半の頃だった。きっかけは、とある友人から「長かった髪をバッサリ切って寄付した」と聞いた時。そんな活動があるのかと目から鱗が落ちた。そもそも、ミニマリストになるずっと前から出不精の私。滅多に美容室へ行かない大義名分を見つけた、と膝を打ったものだ。

とはいえ、当時は(気付くと伸びているから)ロングヘア歴が長く、いきなり短くする勇気はなかった。そこで、今は亡き規定の15cmだけカットして、胸上ロングからボブへ。小規模な寄付を2回ほど繰り返し、その後2年ほどはショート〜ボブに落ち着いた。

↑ 2018年11月。なぜ巨大な裸のバービー人形を抱いているのかは、機会があったら説明する。

その後に訪れた留学(怖くて現地の美容室には行けなかった)からの帰国、そしてコロナ禍。不要不急の外出が憚られたまま3年が過ぎ、気づけば毛先は腰まで届く長さになっていた。この頃はまだ出かける前に髪を巻く元気もあったから、ロングも充分楽しんだ。頃合いだろうと思い立ち、2023年1月、久しぶりの美容室で切れるだけ切ってくださいとお願いしたところ、取れた長さは40cm。仕上がりは、潔くマッシュショート。分かりやすい写真が残っておらず残念だが、カット当日の解放感は記憶に新しい。

しかし、ショートの維持は意外と手間がかかる。そして肌質・肌色ともに黒髪が似合うのだという結論に辿り着いたこの頃、いつしかカラーもしなくなった。また美容室へ通う理由を失った。前髪だけは家から徒歩5分、500円で切ってくれる親切な店に通っていたが、それすら億劫になり、ついにはネットで梳き鋏を購入。ここ2年ほどは自分で前髪もメンテナンス。後ろ髪は半年から1年に一度だけプロの手を借りる、そんなスタイルに落ち着いた。

そして迎えた、2025年8月。ある日、ふと気付く。シャワーを浴びに風呂場へ向かい、髪と体を洗って乾かし、終わって出てきたら1時間以上経過している。もう限界だ。暑さと手間に負けて、再びヘアドネーションを決意した。近所に協賛店を見つけ、初来店で35cmをカット。忘れずにBefore・Afterを撮影してもらったら、今回は客観的な視点を得られた。

まず目についたのは、人生初の白髪(!)。

ついに来てしまった。4月時点でのメンテナンスでは気づかなかったのに、写真でははっきりと写っている。おそらく、もっと前からあったのだろう。帰宅後に探したら少なくとも2本見つかった。正直ショックだが、仕方あるまい。これも年輪のひとつと捉えよう。

次に気づいたのは、髪質の変化。

カラーもパーマもしていない、完全な地毛(“ヴァージンヘア”と呼ぶらしい)であっても、以前はもう少し張りがあった気がする。今はやや細くなったけれど、それもまた自然の流れ。

そして何より、ショートの快適さは格別だ。
シャンプーは一瞬、ドライヤーはほぼ不要。最近は運動習慣もできたので、汗をかいてもシャワーが億劫ではない。むしろすぐに洗える手軽さに、多幸感すら覚える。

したがって、次回もヘアドネーションするかどうかは未定。カット代5,000円の出費には目眩を覚えるが、ロングはもういささかしんどい。悩みどころである。
余談だが、白髪を見つけたら挑戦すると決めていた“ヘナカラー”の出番が近づいている。実現したらまた報告する予定なので、それはそれでどうぞお楽しみに。

 

P.S.

切った毛束はこんな感じ(もう少し綺麗な紙の上で撮ればよかった)。袋に包み、郵便局から所定の住所へ送ったところ。

日本ではジャーダックという団体が唯一行っているようだが、調べたら世界各国で同様の活動が存在するようなので、ロングヘアから思い切ろうとされている方は是非チェックしていただきたい。